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線虫の温度受容体としてのグアニル酸シクラーゼ
Journal article

線虫の温度受容体としてのグアニル酸シクラーゼ

武石明佳 and Piali Sengupta
実験医学, Vol.34(14), pp.2336-2338
2016

Abstract

線虫は温度受容神経(AFD)を介して敏感に温度を感知するが, 長年の間, その温度受容体は謎であった. われわれは, AFD特異的な受容体型グアニル酸シクラーゼの異所的発現により, さまざまな温度非受容細胞が温度感受性を獲得することを示した. この結果は, グアニル酸シクラーゼが温度受容体であることを強く示唆する. 環境温度は生物の生存を左右する重要な環境因子の1つである. 土壌線虫に属するC. elegans(以後, 線虫)は飼育温度(Tc)を記憶し, 微小な温度勾配を感知してTc付近の温度領域に向かって移動する(温度走行性). これまでに, 線虫の主な温度受容神経としてAFD神経が同定された. さらに, in vivoまたは初代培養細胞におけるカルシウムイメージングから, AFDが反応閾値温度(T*AFD)以上の温度刺激に対して神経活動を示し, T*AFDはTcに依存して変化することが示された. すなわち, AFDは細胞自律的に環境温度を感知し, 記憶する.

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